今日の私

50代目前のシングルマザーの日々を綴っています

静かに終わった恋の話

たぶん、この恋は終わった。

 

まだ「終わりました」と断言できるわけじゃない。

でも、私の中では静かに一区切りついた気がしている。

 

彼は仕事が忙しくなり、
会えない日が続いた。

メッセージも減った。

電話もしなくなった。

 

私は何度も、
「大丈夫?」
と送りたくなった。

台風の日も。

暑い日も。

何か理由を見つけては連絡したくなった。

 

でも、そのたびに立ち止まって考えた。

 

我慢をし続ける私と、
素直に前へ歩き出す私。

気持ちを止め続ける私と、
新しい景色を見に行く私。

私は、どちらが好きだろう。

どちらが、
私らしいのだろう。

そんなことを、
何日も、何度も考えた。

彼のことではなく、
私自身のことを。

 

そして、一つだけ決めた。

もう、私からは連絡しない。

駆け引きではない。

意地でもない。

ただ、自分で決めたことを守ってみようと思った。

 

最初は苦しかった。

スマホを見るたびに思い出した。

 

でも、不思議なことが起きた。

時間が経つほど、
彼への執着は驚くほど薄れていった。

恋を手放したというより、

「返事を待つ私」を手放した。

そんな感覚だった。

 

そして、もう一つ気づいたことがある。

相手への執着がなくなったというより、

自分への信頼が少しだけ戻ってきた。

 

50歳になって知った。

恋愛で一番大切なのは、
相手との約束だけじゃない。

自分との約束を守ること。

 

それは、誰かを失わないためではなく、

自分を見失わないためにとても必要なことだった。

 

50歳 恋が教えてくれたこと

何気ない夜の雑談から始まった。

お互いを知るための対話になり、
朝の「頑張ろうね」メッセージと、
お昼のランチ報告、
寝るまでの名残惜しいやり取り。

会う前の日は、嬉しくて眠れなかった。

そんなあたたかい時間を重ねていたのに、
ある日突然、
「2〜3ヶ月は会えない」
と言われた。

しかも、一ヶ月ぶりに会う約束をした前日だった。

なんとなくそんな気はしていた。

大丈夫と強がったのは、
まだ気持ちがあったからだ。

忙しくて会えないのは仕方ないと思った。

でも、

連絡は日に一度になり、
平日のみになり、
ついには週に数回の朝の生存確認だけになった。

私はこの出会いを本物だと思っていた。

だから手段は尽くした。

思いつく限り、
やれることは全部やった。

ノックし続けたし、
対話を求めた。

逃げなかったし、
自分にも嘘をつかなかった。

けれど、
その答えが今の状況なのだと思う。

一番つらかったのは、
50歳の節目の誕生日を一緒に過ごせなかったこと。

「会えなくて寂しいけど我慢しようね」

と言われた。

はて、我慢とは。

私はずっと、
愛とは何かを考えていた。

会うことなのか。

連絡することなのか。

好きと言うことなのか。

そして辿り着いた答えは、

愛とは、
人生の時間を相手に使うこと。

だった。

会えなくても、
相手のことを考える。

喜ばせたいと思う。

笑わせたいと思う。

その時間そのものが、
私にとっての愛だった。

でも、
愛は一人では育たない。

私は目いっぱい与えたかった。

そして、
目いっぱい受け取りたかった。

幸せになりたかった。

そのことに、
ようやく気づいた。

そんな中、
余命わずかな母から連絡が来た。

「この前食べた鰻屋さんの、たくあんが美味しかった」

なんそれ。

そう思いながら、
私は全力でたくあんを探した。

気づけば5種類も送っていた。

母が喜ぶ顔を想像していた。

その時ふと思った。

ああ、
私は誰かを喜ばせたり、
笑わせたりするのが好きだったんだ。

最近、
忘れていた。

恋愛に夢中になっている間に、
私は少し自分を見失っていたのかもしれない。

不思議なもので、

日に日に寂しさや虚しさは薄れ、
自分のことを考える時間が増えてきた。

恋人の声も、
顔も、
手の温度も、
少しずつ遠ざかっている。

記憶が脳に定着する前の、
パッと咲いた花火のような恋だった。

やっちまったな、私。

でも、
後悔はしていない。

ちゃんと愛した。

ちゃんと泣いた。

ちゃんと向き合った。

だから今は、

残りの人生を、
心の通った人たちと、
楽しく、
ユーモアにあふれた日々にしたいと思う。

そして、

もうすぐ本来の自分を取り戻せる気がしている。

少しだけ、
わくわくしている。

ゾッとした話

毎晩LINEのやり取りをしたり、
お散歩しながら電話したり。

そんな時間を失って、ずいぶん経つ。

寂しくて、友達探し目的のアプリを始めてみた。
でも、いざ誰かと繋がっても、
昔みたいに会話を盛り上げたり、
相手を楽しませたいと思えなくて、すぐやめてしまった。

やり取りしていた人たちには、
「仕事と家庭が忙しくなりそうなので、やめます」
とだけ伝えて。

興味のない人と話を続けるのって、
こんなにしんどかったっけ。

婚活を始めた頃の私は、
好かれたくて、必死だった。

そんな中で出会ったのが、今の恋人だった。

もしかしたら、
あの頃の私は“非常事態モード”だったのかもしれない。

ふと、今の状況を振り返る。

恋人とのLINEは、
もう、風前の灯。

そして気づいてしまった。

今の恋人の気持ちは、
今日アプリをやめた私の感覚に、
少し近いのかもしれないって。

そう思ったら、少しゾッとした。

私は、
行動と結果がすべてだと思っている。

会いたいなら会う。
話したいなら話す。
好きなら、時間を使う。

それがお互いの愛情表現なんだと思う。

だから私は、
この短期間で、できることは全部やり切った。

この経験を通して、
私にとって愛とは何か、
少しわかった気がする。

愛とは、
モノやお金で与えるものじゃなくて、

どれだけの人生の時間を、
好きな人に費やしたか、
なのかもしれない。

会えなくても、
ずっと恋人のことを考えていた。

LINEを打つ時間。
電話する時間。
届かない日記を書く時間。

それも全部、
私にとっては愛だった。

最近、
前より簡単に涙が出なくなってきた。

よし、
一歩前進。

 

名もなき日曜の夜

心が空っぽのまま、また1週間が始まる。

一緒にいると寂しい。
そんなトラウマを繰り返さないために見つけた恋だった。

それなのに。

 

私をこんなふうにした恋人を
私は今後、許すことができるだろか。

再び会える日が来ても、また同じようなことが繰り返されるのではないか。

そんな気がしている。

 

泣いても笑っても、明日また日はのぼる。
たまには朝の来ない夜があったって、いいのに。

 

 

無気力

恋人とのやり取りは、ついに、朝の挨拶一回になってしまった。

返ってこないLINEメッセージを送る元気は、私にはもうないな。
せめてその一言に込められた何かがあればいいんだけど、
「おはようございます、今日もお仕事頑張ろうね」のみ。

うん、もう私十分頑張ったよ。
この関係は、育てようがない。

私もお相手も、今は、相手に与えられる価値、何も無いんじゃ無いかな。 

 

揺れる

今日は本当はお会いする予定だった。
キャンセルされてしまったのだけど、家に閉じこもっているのは嫌だったので、外出。

元々習い事に行く予定の日だったので、やっぱり行くことにした。
到着5分前に、急に気力がなくなって、ズル休みしてしまった。
近くのスタバに入って、カフェラテ飲みながら、ぼーっとすること30分。

彼には私が必要ないんじゃないか
寂しいのは今だけなのか
またこんな思いをさせられるんじゃないか
諦めたほうが楽しい未来なんじゃないか

いろいろなことを考えて、とてつもなく疲れた。
せっかくお出かけしたけど、美味しいものみても食欲わかなくて、カップラーメンと納豆巻き買って帰宅して食べた。

思えば楽しい時間だった。
会える日が決まると、仕事が頑張れた。
会う前の日は、遠足前日みたいにわくわくした。
おしゃれして、お化粧して、お出かけ準備が楽しかった。
会ったときは、ずっと手を繋いでいられたし、たくさんお話をした。
会うたびに好きが増えていった。

婚活を始めたのが昨年の秋。
なんだか全てリセットしてしまったような気分。
私のショックの正体は、その欠乏感なのかもしれない。

 

今日決めたことは、とりあえず、自分から連絡することをやめること。

あとは、流れに身を任せてみる。

 

 

 

日記

今日からは、
「今日の私」を綴ります。

50歳を目前にして、恋人ができた。

付き合い始めて4ヶ月が経過。
出会ったときは、毎週のように会えていた。
会う前の日は、わくわくドキドキして、まるで若い頃に戻ったような、そんなキラキラした日々だった。
2ヶ月目ぐらいから、回数が減り、3ヶ月目には月一回程度に。
ああして会えていた時間、あれはもはや、奇跡だったのかもしれない。

昨日は、昼過ぎから夜寝て翌朝までLINEの既読がつかなかった。
お付き合いを始めてから、こんなことは一度もなかった。
おはよう、お昼だね、おやすみの挨拶は私の中では欠かせない日常的になっていた。

だからもしかしたら、事故とか、病気とか、スマホがなくなったとか、よくない妄想でぐるぐるした。

翌朝、ようやく既読がついて、ああ、生きてた、よかったって思った。
50代の恋はなんてスリリングなのだろう。

お相手は、仕事上の問題が発生し、対応に追われて連絡どころではなかったみたいだった。
以前から、仕事、家庭、私の順番なのだな、とは感じていたから、まあ、仕方がない。
この歳になって、自分を一番に考えてほしいなんて、言えない。
それに、私の前の結婚は、それにより崩壊したみたいなところもあるし。

今度また、人を好きになったときは、同じ過ちは繰り返さないと決めていた。

とりあえず、生きていてくれてよかった。

明日は久しぶりのデートの予定だったけど、それもキャンセルとなった。
なんとなく、そんな気はしていた。
向こう2〜3ヶ月は余裕がない、とのことだった。

私が男だったら、好きな女に会うためになんとしてでも時間作る。
仕事も恋も遊びも全て充実させたいという欲張りだから。
でも、私は彼ではないから、どういう心理でそんなふうに伝えて来たのかまではわからない。
とにかく、彼の今に私が入り込む隙はないんだろうと思う。

ここからは私の勘だけど、もしかしたらお相手は、このことで関係が壊れてしまっても仕方がないと思っているように感じる。
そんなに私のことを好きじゃないとか、そういうレベルの話ではなくて、今は余裕がないというか、一緒の時間を楽しむような余白がない、といった感じ。

お相手がどうあれ、私は私の気持ちに正直に生きる。
勝手に諦めないし、1人で前に進まない。

そもそも、私が告白して始まった物語なのだから、もしも形を変えることがあるなら、そのときはきちんと向き合って、答えを出す。

とはいえ、寂しくて、ちょっと泣いてしまった。

そんなわけで、3ヶ月間は仕事頑張って、自分磨き頑張る。
今度会えたとき、また恋に落ちてもらえるように。